BLのカップリング表記は「左が攻め・右が受け」が基本です。「A×B」と書いてあれば、Aが攻めでBが受けを指します。この記事では、その順番がなぜ決まっているのか、逆に書くとどう受け取られるのか、リバや左右なしといった例外はどう書くのか、そして英語圏での言い方までを順に整理します。
SNSや作品紹介で「A×B」という書き方を見かけて、どちらがどちらなのか分からないまま読み飛ばしている方は多いはずです。読めるようになると、作品を選ぶ精度が一気に上がります。
カプ表記は「左が攻め・右が受け」
BL作品で使われるカップリング表記は、攻めを先に、受けをあとに書きます。並び順そのものが役割を示しているので、名前を見ただけで関係性が読み取れる仕組みです。
| 表記 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| A×B | エー かける ビー | Aが攻め・Bが受け |
| B×A | ビー かける エー | Bが攻め・Aが受け(別のカップリング) |
| AB | エービー | A攻め・B受けの略称(カプ名) |
ここでいう攻めと受けは、ふたりの関係のなかでどちら側の役回りかを表す言い方です。積極的に働きかけるほうが攻め、それを受け止めるほうが受け、という整理でまず問題ありません。
「×」は「かける」と読む
間に入る記号は掛け算の記号と同じで、声に出すときは「かける」と読みます。読み上げないこともあり、その場合はふたりの名前を続けて言うだけです。文章では記号を省いて名前の一部をつなげた略称もよく使われますが、つなげる順番は変わりません。
スラッシュや中黒でも順番は同じ
「A/B」「A・B」のように区切り文字が違っても、BL界隈では左が攻めという読み方をされることがほとんどです。区切り文字は書き手の好みや投稿先の慣習で変わるだけで、順番の意味は共通しています。
順番を逆にすると別の作品になる
ここがいちばん大事なところです。AとBを入れ替えた表記は、同じふたりでも別のカップリングとして扱われます。これを逆カプと呼びます。
読み手にとっては、好きな役回りが逆になるだけで作品の印象がまるごと変わります。そのため、逆カプが苦手な人はかなり多く、避けたい対象として扱われます。うっかり順番を間違えて紹介すると、まったく違う内容を期待した人が来てしまうので、書くときは必ず確認してください。
読む側としても、この順番が読めれば「読みたかったのはこっちじゃなかった」という失敗を減らせます。作品選びで外したくない方は、あわせてBLコミックで失敗しやすいジャンルと回避策ガイドも参考にしてください。
左右を固定しない書き方もある
すべての組み合わせが左右で固定されているわけではありません。次のような書き方を見かけたら、順番に意味を持たせていない合図です。
| 言い方 | 意味するところ |
|---|---|
| リバ | どちらの役回りにもなる組み合わせ。矢印を両向きにして書くこともある |
| 左右なし・左右自由 | どちらが攻めでも受けでもかまわないという立場 |
| 固定 | この順番以外は読まない、という立場をはっきり示す言い方 |
「固定」とわざわざ書いてある場合は、順番へのこだわりが強い書き手だと考えて差し支えありません。逆に「左右なし」と書いてあれば、そこにこだわらない人向けの内容です。
三人以上になると書き方が割れる
登場人物が三人以上になると、決まった書き方がありません。総受けのように「誰と組んでも受け」という表し方を使う人もいれば、名前を並べて注記を添える人もいます。BLファンが集まる掲示板でも書き方の相談が出てくるほどなので、迷ったら自分の言葉で補足を書き添えるのが安全です。
界隈によって順番のルールが違う
この表記でつまずく最大の原因が、界隈ごとの差です。BL、いわゆる腐向けの界隈では左右の順番がはっきり決まっています。一方で、同じように名前を並べる文化があっても、順番に役割の意味を持たせない界隈があります。
そのため、別のジャンルから来た方が同じ感覚で名前を並べると、BL界隈では意図しない意味に読まれてしまいます。SNSで「順番が違うのでは」という指摘が起きるのは、たいていこのすれ違いです。どちらが正しいという話ではなく、その場の読まれ方に合わせるものだと考えてください。
英語ではどう言う?
海外のファンとやり取りするときは、次の言い方が通じます。
- seme / uke:日本語がそのまま輸出された言い方。BL好きの海外ファンにはこれで伝わります
- top / bottom:英語圏でより一般的な言い方。攻めがtop、受けがbottom
- A/B:スラッシュでつなぐ書き方。英語圏でも左側を攻めとして読む人が多い一方、単に「この二人の話」という意味で使う人もいます
英語圏では順番の解釈が日本ほど固まっていないため、確実に伝えたいときは省略せずにtopとbottomを書き添えると誤解がありません。
迷ったときの確認手順
表記だけで判断がつかないときは、次の順に見ると外しません。
- 出版社や作者の公式紹介文を読む。関係性の説明がそのまま書かれていることがあります
- 作品ページのタグや紹介文に「◯◯攻め」「◯◯受け」と直接書かれていないか探す
- 試し読みで一話だけ確認する。関係性の描かれ方は冒頭で分かることがほとんどです
- それでも分からなければ、断定せずに名前を並べるだけにとどめる
用語そのものをまとめて覚えたい方は読んで学んで沼に落ちようBL辞書を、これから読み始める方はBL漫画は何歳から買える?年齢制限の見分け方もあわせてどうぞ。
よくある質問
攻めと受けはどっちが左ですか
左が攻めです。「A×B」ならAが攻め、Bが受けになります。
順番は必ず決まっているのですか
BL界隈では基本的に決まっています。ただしリバや左右なしのように、あえて固定しない立場もあります。また界隈が変われば順番に意味を持たせないこともあるので、その場の慣習に合わせてください。
間違えて逆に書いてしまいました
気づいた時点で直せば大丈夫です。逆カプが苦手な人は多いので、投稿してしまった場合は訂正を添えておくと親切です。
作品によって攻めと受けが入れ替わることはありますか
あります。その状態をリバと呼びます。苦手な方もいるため、紹介文やタグで触れられていることが多い項目です。
まとめ
覚えることは多くありません。左が攻め、右が受け。入れ替えたら別のカップリング。固定しない立場もあり、界隈が変わればルールも変わる。この四つを押さえておけば、作品紹介やSNSの表記でつまずくことはなくなります。
情報確認日: 2026年8月2日

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